スポンサーリンク

上記の広告は、60日以上更新がないブログに表示されています。
新たに記事を投稿することで、広告を消すことができます。  

Posted by たまりば運営事務局 at

2016年02月12日

里山資本主義



新書大賞2014 第一位を受賞した『里山資本主義ー日本経済は「安心の原理」で動くー』をお読みになった方も多いことでしょう。

藻谷浩介さんとNHK広島取材班による著書。
その藻谷さんのお話を小平で聞く機会がありました。

データを基にしたお話には説得力がありました。
毎日の報道によって「不安・不満・不信」が煽られているとも言えます。
しかし、凶悪犯罪は増えるどころか、バブル期よりぐんと減っている・・・なるほど。

経済ニュースは、為替や景気の動向など世界の動きに影響を受けて
素人は翻弄されるだけなのか、と無力感が広がります。
しかし、ゼロ成長を維持しているだけでも意味があり、
インフラや社会保障では一定の水準を維持していると確認できれば
少し安心して、これからのことを落ち着いた気持ちで考えることができます。

「里山資本主義」の考え方は、地域の課題可決の手法として
目から鱗なことがいっぱいです。

藻谷さんの話を聞く機会がまたあります。ぜひご参加ください。

「里山資本主義」から考察する 地域資源と利活用法



  


  • Posted by タマヤー at 15:04Comments(0)私の本棚CB支援 活動紹介

    2015年12月07日

    「青春18きっぷ」ポスター紀行




    「青春18きっぷ」ポスター紀行 (講談社) 込山富秀

    1990年以降のポスター74点を集められています。25年間このポスターを手掛け続けた著者が、制作にまつわる背景やエピソードを初めて解説した、ファン待望の写真集。

    非日常の旅を思い立たずにいられない美しい写真の数々・・・
    キャッチコピーも味わい深い・・・ちょっと拾ってみると

    「前略、僕は日本のどこかにいます。」
    「自分の部屋で、人生なんて考えられるか?」
    「あの頃の青を探して。」
    「ゆっくり行くから、見えてくるもの。」
    「一駅、一駅、春になっていきます。」
    「はじめての一人旅を、人は一生、忘れない。」

    前半は、青年に向けてのメッセージ
    だんだんと、心が青年である人に向けてのメッセージに変化しているのも嬉しい。



      


  • Posted by タマヤー at 21:40Comments(0)私の本棚

    2015年09月23日

    戦後70年の夏に読んだ本から

    暑かった夏の最中に読んだ。
    父と暮せば」(井上ひさし著)



    映画は以前に観ている。主演の原田芳雄と宮沢りえは、どちらも好演・・・熱演だった。
    戯曲である本書を読んで、映画の場面が蘇り、ユーモラスであり心に染み入る広島弁が耳元で聞こえてくるようだった。

    ヒロシマの原爆によって亡くなった父と、生き残った娘。
    娘の将来を心配する親心と、自分が幸せになることを封じている娘の複雑な想いに何度も涙した。

    井上ひさしが前口上で、「あの地獄を知っていながら、『知らないふり』することは、なににもまして罪深いことだと考えるから書くのである。おそらく私の一生は、ヒロシマとナガサキとを書き終えたときに終わるだろう」と書いている。
    『知らないふり』をしないで、もっと「ヒロシマとナガサキ」の話をしてきていたら、原発の問題はもっと違っていたのではないか?同様に「フクシマ」を『知らないふり』してはいけないと強く思った。

    夏の終わりに、安保法案が話題になっている中、読んだのはこれ。
    沖縄の米軍基地 ─「県外移設」を考える (集英社新書  高橋 哲哉:著)



    後半はちょっと難しくなったが、前半はすっきりしていた。
    安保の法案の盛り上がりと共に、安保の是非が問い直されるとしても、現状は安保体制の中にいるのだから、基地は沖縄県外移転をして、日本全体で負担をするべきだというもの。

    戦後70年というのは、沖縄には当てはまらない。
    日本全国の0.6%の土地(沖縄の面積)に在日米軍専用施設の約74%が集中する異常な状態が解消される見通しがまったくたたない状況が続いている。沖縄は戦後ゼロ年のままだということに、恥ずかしながら思い至っていなかった。

    米軍基地の移転を県外移転をするには難しいだろうな~と思って、沈黙してしまう。
    それは、筆者によると「権力的沈黙」なのだそうだ。

    知念ウシは「シランフーナー(知らんふり)の暴力」と呼んでいる。

    日本人:「沖縄だーい好き!」
    沖縄人:「そんなに沖縄が好きだったら基地ぐらいもって帰られるだろう。」
    日本人:「・・・・・(権力的沈黙)」








      続きを読む


  • Posted by タマヤー at 12:15Comments(0)私の本棚

    2015年06月04日

    「辞書になった男」

    辞書になった男」 著:佐々木健一(文藝春秋)




    三省堂の国語辞典の編纂者
    ケンボー先生(見坊豪紀 けんぼうひでとし) と 山田先生(山田忠雄 やまだただお
    ことばに人生を捧げた二人の男の物語

    「三省堂 国語辞典」(三国)と「新明解 国語辞典」(新明解)

    読み始めは、どっちがどっちか分からなかったけれど、読み進んでいくとくっきりとした違いがありました。
    同じ出版社から同時期にだされた国語辞典が
    こんなにも違った個性を持っていたことに驚き!!

    ・みず【水】①われわれの生活になくてはならない。すき通ったつめたい液体。(『三国』初版)

    ・あい【愛】①(相手のしあわせや発展をねがう)あたたかい気持ち。(『三国』初版)

    ・ごきぶり 台所を初め、住宅のあらゆる部分にすむ、油色の平たい害虫。さわると臭い。(『新明解』三版)

    ・どくしょ【読書】[研修調査のためや興味本位ではなく]教養のために書物を読むこと。[寝ころがって読んだり、雑誌・週刊誌を読むことは、本来の読書には含まれない](『三国』初版)

    最近は辞典を引く機会が減っています。
    小さい字を読むのが苦痛になったということが理由のひとつ。
    PCや携帯で字を調べることぐらいならできることも理由のひとつ。

    この本を読んて、国語辞典をもう一度手に取って読んでみたくなりました。

      


  • Posted by タマヤー at 22:03Comments(0)私の本棚

    2015年04月24日

    漂流郵便局



    不思議な本を見つけた。

    「漂流郵便局」 久保田沙耶 著(小学館)

    TVでも取り上げられたそうだが、私は図書館の新刊図書紹介のコーナーで見つけた。

    漂流・・・という言葉に惹きつけられたか?
    あるいは、30年以上前にどうしても手元に置いておきたくなったものを入れた手紙を
    意味不明な住所宛に投函したことがあり、そのことを思い出したからか?

    「届け先のわからない手紙、預かります」とある。

    漂流郵便局(旧粟島郵便局)」は、一度は閉じられた郵便局を利用したアート作品。

    瀬戸内国際芸術祭をきっかけに誕生。
    瀬戸内海の小さな島(あわしま)にある。
    芸術祭が終わった後も、全国から寄せられた「届け先不明の手紙」が集まっている。
    郵便局を何度も訪れる人もいるとか。

    先立った夫に宛てた手紙
    幼くして亡くなった子どもに宛てた手紙
    未来の自分に宛てた手紙
    思い出の人に宛てた手紙

    読みながら
    自分の中にも
    誰にも伝えられないでいた想いがあることに気付いた。





      


  • Posted by タマヤー at 23:36Comments(0)私の本棚

    2015年02月04日

    冬に

    立春を迎えて、今日は穏やかな1日でしたが
    明日は雪の予報
    積雪がちょっと心配ですね。

    新聞のコラムに引用されていた詩
    全文を読みたくて検索したら
    便利ですね!ちゃんとヒットしました。

    寒い季節だからこそ、心が温かくなるような言葉・暮らし・心遣いを取り戻したいと思いました。




    冬に  /   谷川俊太郎

    ほめたたえるために生れてきたのだ
    ののしるために生れてきたのではない
    否定するために生れてきたのではない
    肯定するために生れてきたのだ
    無のために生れてきたのではない
    あらゆるもののために生れてきたのだ
    歌うために生れてきたのだ
    説教するために生れてきたのではない


    死ぬために生れてきたのではない
    生きるために生れてきたのだ
    そうなのだ 私は男で
    夫で父でおまけに詩人でさえもあるのだから
      続きを読む


  • Posted by タマヤー at 21:02Comments(0)私の本棚音楽・動画

    2014年06月06日

    不思議百物語はいかが!

    楽しみにしています。
    ちょっと怖くて、ゾクゾクする・・・

    「Kenku郎 ひとり語り~不思議百物語」
    第六十一話と第六十二話

    6月14日(土)15:30~と18:30~と 於:東大和南街公民館

    「布団部屋」宮部みゆき
    「押絵と旅する男」江戸川乱歩







    連絡先:東大和子ども劇場
    ・電話 042-563-8934(留守番電話の場合、希望の開演時間とお名前を録音してください)
    ・FAX 042-563-8934(希望の開演時間とお名前を記載してください)
      


  • Posted by タマヤー at 22:26Comments(2)私の本棚

    2014年04月11日

    ビブリオバトルを楽しもう

    ご存知ですが?「ビブリオバトル
    最近耳にしたり・・・目にしたり・・・

    私は、ブログで紹介した、高尾のギャラリー「goto.Room 18%」で知りました。

    子ども向けの入門書 『ビブリオバトルを楽しもう』原画展をしていたからです。
    ですから、知ってから~~まだほやほや~~


    知的書評合戦ビブリオバトル
     公式サイトもあり、そちらの説明を引用させてもらうと・・・

    ビブリオバトルは誰でも(小学生から大人まで)開催できる本の紹介コミュニケーションゲームです.「人を通して本を知る.本を通して人を知る」をキャッチコピーに日本全国に広がっています!
    小中高校,大学,一般企業の研修・勉強会,図書館,書店,サークル,カフェ,家族の団欒などで広く活用されています!


    だそうです。

    ルール① おススメの本を持って集まる

    ルール② おススメ本の紹介、時間制限5分

    ★カウントダウンタイマーを見ながらするところがゲームとして盛り上がるみたいです!

    ルール③ 3分間のディスカッション
           それぞれの発表のあとに質問コーナー

    ルール④ 投票参加者全員1票で、投票「チャンプ本」を決める



    ビブリオバトルを楽しもう
    ゲームで広がる読書の輪


    谷口忠大【監修】
    粕谷亮美【文】
    しもつきみずほ【絵】

    さ・え・ら書房
      


  • Posted by タマヤー at 22:07Comments(2)私の本棚

    2014年03月27日

    高尾のギャラリーgoto.Room 18%



    冷たい雨でしたが、いいで・あ・いのあった午後でしたicon12

    友人に誘われて,
    高尾駅より徒歩3分の立地のギャラリーに行ってきました。

    goto.Room 18%



    宅配書店サンタポストの展示 「SANTA POST 福BOOK展
    第一弾は、今日が最終日でしたが、第二弾・第三弾あります。

    ●日程:4/4(金)~4/6(日)、4/11(金)~4/13(日)1:00~18:00

    ●内容:本の展示・販売
        『ビブリオバトルを楽しもう』原画展
        カッパ人形販売
        『YA!』にまつわるあれこれ 他

    ★「宅配書店サンタポスト」は、1996年3月に開業した、店がない本屋さん。
    毎月本にまつわるミニコミ『YA!』を発行していたことで有名icon12残念ながら昨年11月に終刊。最終号にギャラリー「goto.Room 18%」のオーナー
    後藤さんのインタビューが掲載されている。

    ★展示物以外に、宅配書店サンタポストの厳選したユニークな本が並んでいました。その中で私が選んだのは
    言の葉 葉っぱ暦」(絵・文 群馬直美 けやき出版)



    また一冊、季節を楽しむ本が手に入りましたface02



        



      


  • 2013年12月02日

    写真集『ぼくは、図書館がすき』




    ぼくは、図書館がすき

    出版社名:日本図書館協会
    フォトグラファー:漆原宏
    価格:¥2,940(税込)

    図書店・写真展「ぼくは図書館がすきin東大和」で、写真家「漆原 宏さん」の、お話を伺いました。


    全国の図書館の写真集だから

    いろいろな図書館の建物を撮影したものか・・・と、想像していましたが

    写真には、図書館を利用する人々、図書館で働く人々・・・

    赤ちゃんから、幅広い世代の顔がいっぱいありました。


    全国の図書館と図書館を利用する人々を取材する中で浮かび上がる

    地域による、図書館の違い

    図書館の持つ可能性。


    無料の貸本屋ではない・・・

    仕事やくらしに密着した資料の提供も大切な役割。

    資料の保存も・・・

    本や資料のリファレンスも。

    さらに、本を巡って地域の人が集う場であることも

    重視されるようになって、集会室やカフェの併設も広がっているそうです。





      


  • Posted by タマヤー at 10:00Comments(2)私の本棚

    2013年11月19日

    55歳からのハローワーク



    ベストセラー『13歳のハローワーク』の続編かと思ったら、定年退職前後の5人の人生を描いた短編小説集でした。

    定年後は夫婦の関係も微妙に変化したり、
    再就職の難しさに直面したり、
    経済的な不安、
    孤独感
    ・・・・・・・
    他人事とは思えませんでした。

    55歳からのハローワーク
    村上龍:著(幻冬舎)

    この本とは、ちょっと話が離れますが・・・

    退職後に地域活動をされている男性を中心にしたグループのお話を聞く機会がありました。

    「おもちゃのクリニック」の活動をされているグループでは、「現役の時は、飛行機や車を作っていた人もいます。飛行機も車も僕たちにとっては、みんなおもちゃなんです。直して欲しいと持ち込まれるおもちゃは、使ったことのないものがほとんど。どんな風に動くのかも知らずに直すんです。」と、話してくださいました。それぞれに得意な分野があるので、お互いに尊重し合い、時には知恵を出し合いながら・・・未知なるおもちゃと格闘し、直ったときの達成感を味わっている。いい活動をされていますicon12

    その他
    「雑木林の保全活動」「地方財政について学び、伝える活動」や趣味の活動など・・・

    お話を聞いて共通していたのは
    公民館や自治体の講座などがきっかけでグループができたこと
    公民館まつりや市の文化祭などで、活動の発表などをしてメンバーを増やしていること
    活動の内容に喜びを持つとともに、メンバー同士のおしゃべりも楽しみだということ

    現役の頃は「寝にかえるだけ」だった地域に、退職後どう向き合っていくかも
    退職後の仕事と問題、退職後の家族の問題と同様に
    大事なポイントかもしれません。
    少し稼いで、少し社会の役に立って、まあまあ家族ともうまくやっていくことができたら・・・と
    思います。
      


  • Posted by タマヤー at 07:49Comments(2)私の本棚シニアと仕事

    2013年09月30日

    シビックプライド

    西国分寺でのコミュニティ・トークセッション「カルチャープレイスがまちの未来を拓く」
    の登壇者の紹介の続きです。

    紫牟田伸子さん。
    『デザインの現場』『BT/美術手帖』副編集長を経て、日本デザインセンタープロデュース室チーフプロデューサー。
    コミュニケーショ ン・プランニング/デザイン・プランニング/プロデュースを行う。
    主な地域活性化プロジェクトに「おいしいキッチンプロジェクト」(福井市)など。
    主な共著に『シビックプライド:都市のコミュニケーションをデザインする』(宣伝会議)など。




    本のタイトルも、著者の略歴も、カタカナが続きます・・・ね。

    「シビックプライド」(=市民が都市に対してもつ自負と愛着)という言葉も、日本語には適当な訳語が見つからないようです。
    紫牟田さんによると
     「郷土愛」ともちょっと違っていて、その土地で生まれ育っていなくても、人がその場所に抱く「愛着」や「自負」のようなもの。そこには、その土地に生まれ育っていなくても、「ここが好きだ」「ここで働きたい」「いつもここが気になる」というような、その土地とつながりを持っていたいという気持ちが働いている。

    私自身は、まだよく咀嚼できていませんが、街の活性化を考えていくうえで、キーワードになりそうなので紹介します。
    「今治シビックプライドセンター」のサイトも見つけました。
    blue_righthttp://www.icpc-imabari.jp/  


  • Posted by タマヤー at 18:31Comments(0)私の本棚

    2013年09月19日

    社会をつくるグッドアイデア集~グリーンズ編



    先日の西国分寺でのコミュニティ・トークセッション「カルチャープレイスがまちの未来を拓く」
    の登壇者のひとりが鈴木菜央さんでした。
    (green.jp発行人、NPO法人グリーンズ代表理事)

    グリーンズのサイトをちょっとのぞいただけでは、よくわからなかったので本を読んでみました。

    「ソーシャルデザインー 社会をつくるグッドアイデア集」(グリーンズ編)


    「あなたの暮らしと世界を変えるグッドアイデア厳選マガジン」http://greenz.jp/を中心に、自分たちが自ら主役となって、アイデアをカタチにしていくためのコミュニティづくりを行っている。」そうです。
    目次から紹介すると・・・

    ・「うわさ」の力で街を賑やかにするアートイベント「八戸のうわさ」
    ・究極の環境PR。一枚のチラシで28万人にプロモーションした2匹のパンダ
    ・途上国の電力不足を解決する自家発電型サッカーボール「ソケット」

    どんな内容か気になりませんか!

    思いつきをカタチにするのところで強調されていたこと。
    アイデアを実行するうえで大事なのは、ないものねだりをしない!
    「お金があれば・・・」「有名人が協力してくれたら・・・」という条件付きのアイデアは、いつまでたっても実現しない。今、手元にあるもので、できることがきっとあるはず・・・

    グリーンズのサイトや本を読んでいたら、強い思いと柔軟な発想があれば何か始められる・・・と、思えてきます。



      


  • 2013年08月24日

    ローカル線で行ってきました!

    猛暑の夏、休み中に楽しみにしていた緑陰読書は、あまり進みませんでした。
    その中で、テンポよく展開して面白かったので読み終えた一冊。
    ローカル線で行こう!著者:真保裕一



    若冲に会いに福島へ行く際、往路は青春18切符を利用したので、今まで利用したことのない線を走ってきました。

    ・新宿ー赤羽    埼京線通勤快速(川越行)

    ・赤羽ー宇都宮  宇都宮線快速ラビット(宇都宮行)

    ・宇都宮ー黒磯  東北本線(黒磯行)

    ・黒磯ー郡山   東北本線(郡山行)

    ・郡山ー福島   東北本線(福島行)

    ・福島から福島県立美術館まで
              福島交通飯坂線→「美術館図書館前駅」下車(徒歩2分)

    飯坂線(いいざかせん)は、いい味出したローカル線でした。
    福島駅から飯坂温泉駅に至る通勤・通学路線で、 「飯坂電車」「いい電」の愛称があります。
    時間があれば、温泉まで乗りたかった・・・



      


  • Posted by タマヤー at 18:58Comments(0)私の本棚

    2013年07月26日

    ムットーニのからくり劇場

    世田谷文学館で「没後80年 宮沢賢治・詩と絵の宇宙―雨ニモマケズの心」
    を見た後、別の企画展を覗いてみたら・・・

    賢治展だけでも、十分に堪能したのですが・・・さらにびっくり!不思議な世界が待っていました。
    ムットーニ」こと、武藤政彦さんのからくり人形の作品が公開されていたのです。



    文学作品の一場面を、小さな舞台と人形、音と光で表現するもので・・・
    私は「漂流者」と題する作品に圧倒されました。
    夏目漱石の「夢十夜」のうちの第七夜をからくりの世界で表現。幻想的でしたicon12

    写真は「ALONE RENDEZVOUS」(ひとりぼっちの宇宙遊泳)
    「カヴァレリア・ルスティカーナの間奏曲」をバックにしたからくりで、見ていると大きな宇宙空間が広がっていくようでした。

    [会期] 2013年4月20日(土)~9月23日(月・祝)
    [上映時間] コレクション展開催中、毎時30分より上演

    時間の関係で、残りの半分の作品は見ていないので、もう一度足を運んでみたいと思っています。
    だって、「猫町」や「山月記」があるのですから、気になります。
      


  • 2013年07月25日

    世田谷文学館「宮沢賢治・詩と絵の宇宙―雨ニモマケズの心」

    世田谷文学館で「没後80年 宮沢賢治・詩と絵の宇宙―雨ニモマケズの心」
    を鑑賞してきました。



    宮沢賢治の絵本の原画を多数展示。
    [出品予定作家]
    赤羽末吉、東逸子、荒井良二、飯野和好、石井聖岳、伊勢英子、伊藤亘、井上有一、いわさきちひろ、及川賢治、太田大八、大畑いくの、片山健、川上和生、工藤甲人、黒井健、小林敏也、近藤弘明、ささめやゆき、佐藤(佐伯)義郎、スズキコージ、関野準一郎、高野玲子、高松次郎、高村光太郎、竹内通雅、田島征三、田原田鶴子、司修、遠山繁年、中西夏之、名倉靖博、畑中純、深澤省三、堀内誠一、堀川理万子、松成真理子、マリ林、棟方志功、茂田井武、矢島峰月、矢吹申彦、吉田佳広、李禹煥(五十音順、敬称略)

    もちろん、大好きな小林敏也さんの作品もありましたicon12

    同じ原作でも、画家が違うと全く別の世界が広がります。
    賢治の作品が画家のイマジネーションを刺激し、多様な表現を引き出すのでしょう。

    子ども向けにスタンプコーナーもあり、宮沢賢治の絵本も取り揃えてあったので、ゆっくり半日楽しめます。

    まだ読んだことのない賢治の作品もいっぱいあるので、この夏の読書に加えたいと思います。
      


  • 2013年07月03日

    スキップ(人生の早送り)

    すすめられて読んでみたら、面白かったので紹介します。

    スキップ」北村 薫(新潮文庫)

    帯の言葉を引用すると・・・
    まどろみから覚めたとき、17歳の<わたし>は、25年の時空をかるがる飛んで
    42歳の<わたし>に着陸した。

    昭和40年代の初め。<わたし>一ノ瀬真理子は17歳、千葉の海近くの女子高二年。それは九月、大雨で運動会の後半が中止になった夕方、わたしは家の八畳間で一人、レコードをかけ目を閉じた……

    目覚が覚めると桜木真理子42歳。夫と17歳の娘がいる高校の国語教師。<わたし>は一体どうなってしまったのか。苦悩しながらも、<わたし>は前に進む。心が体を歩ませる。顔をあげ、《わたし》を生きていく。




    17歳の気持ちも、娘がいるので何となくわかる・・・
    42歳の状況も想像つく・・・
    そして、その間の25年間がどんなに変化が大きく密度の濃い時間なのかもわかる。

    だから、その25年間がスキップ(早送り)してしまうことは
    どんなに残酷なことかface08

    <わたし>が、それでも前を進んでいく姿は強く美しかった。

    時々、自分の人生がスキップしたらと想像したり、反対にリターンして振り返ったりするといいかもしれない。どれだけ今を丁寧に生きているかどうか確認できる。

    昔の映画で「素晴らしきかな人生」でも、似たような設定があった。人生のどん底で自死を考えた主人公に、天使がリセットの機会をくれる。しかしリセットされた人生には今の家族はなく、直前まで抱えていた困難を受け入れる方がどんなによかったかと後悔する。

    2013年も半年が過ぎてしまいましたicon11
    ああ~この半年。何をしていただろう?
    あれこれしていたけれど、楽な方に流れていなかったかな・・・と、ちょっと反省。
    残りの半年は、少し自分に負荷をかけてみようなかface01  


  • Posted by タマヤー at 16:38Comments(2)私の本棚

    2013年04月07日

    アンソロジー カレーライス!!

    週末は春の嵐となってしまったので、読書。
    積読で読みかけの本、予約して図書館から借りた本が溜まっていたから、ちょうどいい。
    長編小説を読みながら、一方で疲れたら短編を読む。
    ちょっと贅沢な時間を過ごした。

    合間に読んだ短編が
    「アンソロジー カレーライス!!」
    カレーだらけの33篇。33名の著名な方々が「カレーライス」あるいは「ライスカレー」についての想いを綴ったエッセイで構成されている。

    ◎著者
    阿川佐和子、阿川弘之、安西水丸、池波正太郎、伊集院静、泉麻人、伊丹十三、五木寛之、井上ひさし、井上靖、色川武大、内田百間、内館牧子、小津安二郎、尾辻克彦、神吉拓郎、北杜夫、久住昌之、獅子文六、東海林さだお、滝田ゆう、寺山修司、中島らも、林真理子、藤原新也、古山高麗雄、町田康、向田邦子、村松友視、山口瞳、吉本隆明、よしもとばなな、吉行淳之介(50音順)
    ◎出版社
    パルコ出版


      続きを読む


  • Posted by タマヤー at 14:30Comments(0)私の本棚

    2013年02月03日

    「富士山うたごよみ」立春間近



    「富士山うたごよみ」(福音館)
    短歌・文:俵万智
    絵 :U.G.サトー

    素敵な絵本です。
    U.G.サトーさんの絵。奇想天外な富士山さんが24枚。
    俵万智さんの二十四節気に合わせた、短歌と簡単なその節気の説明で構成されています。

    今夜は節分の豆まき。
    明日はいよいよ立春です。

    「立春」に添えられた万智さんの短歌。
    「 春一番の思いよ届け  青空はあなたに続く色の階段 」 

    絵本は、「大寒」の最終ページから、「立春」の最初のページに戻ります。
    寒さの底をついて、これからは春に向かっていくことを絵本をめくりながら感じます。
    昔から伝わってきている言葉とともに季節を味わってみると、暑さ寒さも楽しみになるから不思議です。

    絵本の中の富士山で一番気に入ったのは、こちら「雨水」に添えられた富士山。



    ユーモアもたっぷり!そろそろ花粉症でティシュにお世話になる頃です。





      


  • Posted by タマヤー at 11:51Comments(2)私の本棚

    2013年01月24日

    「玉川上水武蔵野ふしぎ散歩」

    川に沿って歩くのが好きです。
    川に沿って歩くガイドブックも好きです。

    また一冊、面白い本を見つけました!

    玉川上水武蔵野ふしぎ散歩」福田恵一:文(農文協)
    狭山丘陵から新宿までの7コースが紹介されています。



    「水」と暮らしがどんな風に結びついているのかを、狭山丘陵の谷戸田をスタートに解き明かしてくれています。読むだけでワクワクしてきて、実際に自分の足で歩いてみたくなります。

    「風土のふしぎを発見するコツ」が、7つのコースを辿りながら具体的に紹介されていて・・・
    春、桜が咲いたら羽村の辺りを歩いてみよう・・・
    春まで待てないから、玉川上水の終点、四谷大木戸跡に友人と行ってみよう・・・
    と、楽しみが広がっています。

    実は、現在進行中で小平の昔道や川の源泉を調べており、この本を読んで「ふしぎを発見するコツ」を少し齧ったことがとても役立ったと実感しています。
    地形に注目して浮かび上がってくる昔の暮らし、同じ景色が全く違って見えてくる「ふしぎ」は、一度はまったら抜けられないかもしれません。




      


  • Posted by タマヤー at 22:27Comments(2)私の本棚