2012年06月18日

「雲の言葉」300語



めくっても、めくっても雲!

『雲の言葉』300語。

写真集ではありません。

言葉を眺めて、イメージが広がる不思議・・・

「雲」をめぐる言葉が、こんなにいっぱいあることに驚きます。

はがして遊べるボックスメモ型の本

シリーズには「月」もありました。

ゆっくり味わっているので、まだ途中ですが・・・正岡子規「雲の日記」の一部が引用されているページがありました。
追記に紹介します。

著者:下中菜穂
発行:株)エクスプランテ


正岡子規「雲の日記」

明治三十一年十二月十五日朝晴れて障子を開く。赤ぼけたる小菊二もと三もと枯芒の下に霜を帯びて立てり。空青くして上野の森の上に白く薄き雲少しばかり流れたるいと心地よし。われ此雲を日和雲と名づく。午後雨雲やうやくひろがりて日は雲の裏を照す。散り残るりたる余所の黄葉淋しげに垣ごしにながめらる。猫のそのそと庭を過ぐ。
十六日 快晴、雲無し。
十七日 雲無く風無し。空霞み庭湿ふ。
十八日 雲無し。芭蕉しをれたり。
十九日 ありなし雲、檐の端に在り。
二十日 庭に落葉を焚く。風吹いてあぶなしといふ。障子あけさせて見るに雲無し。
廿一日 真綿の如き雲あり。虚子来る。
廿二日 雪雲終に雪を醸してちらちらと夜に入る。虚舟鴨を風呂敷に包みて持て来る。盥に浮かせて室内に置く。
廿三日 雪は庭に残りて緑なる空に鳶一羽塞げなり。
廿四日 寒さ骨に透る。朝日薄く南窓を射、忽ちまた陰る。午後日影朗かなり。蕪村忌小会。今日は鴨の機嫌殊に好し。
廿五日 日和善し。煖かなり。雲無きは此頃の例なり。
廿六日 ちぎれ雲、枯尾花の下に在り。鴨、縁側の日向にあり。俳句新派の傾向を草す。夜を徹す。
廿七日 午前二時頃より雨だれの音聞ゆ。朝九時脱稿、十時寝に就く。午後二時覚む。七時頃より再び眠る。からだ労れて心地よし。少量の麻酔剤を服したるが如し。
廿八日 雨晴れ雲無し。朝、眼ざめて聞けば、鴨逃げて隣の庭に行きたりとてのゝしる。
廿九日
卅日
卅一日 毎夜、夜を更かして頭痛み雲掩ふ。窓外の天気常に晴朗。


6/15 「観光」ラッタウット・ラープチャルーンサップ (ハヤカワブック)

6/18 「随時見学可」大竹昭子(みすず書房)

7/2 「アルケミスト夢を旅した少年」パウロ・コエーリョ(角川書店)

7/6 「渡りの足跡」梨木香歩(新潮社)

7/10「旅のラゴス」筒井康隆(徳間書店)集団移転

7/10「不便のねうち」山本ふみこ(オレンジぺーじ)


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