2013年07月03日

スキップ(人生の早送り)

すすめられて読んでみたら、面白かったので紹介します。

スキップ」北村 薫(新潮文庫)

帯の言葉を引用すると・・・
まどろみから覚めたとき、17歳の<わたし>は、25年の時空をかるがる飛んで
42歳の<わたし>に着陸した。

昭和40年代の初め。<わたし>一ノ瀬真理子は17歳、千葉の海近くの女子高二年。それは九月、大雨で運動会の後半が中止になった夕方、わたしは家の八畳間で一人、レコードをかけ目を閉じた……

目覚が覚めると桜木真理子42歳。夫と17歳の娘がいる高校の国語教師。<わたし>は一体どうなってしまったのか。苦悩しながらも、<わたし>は前に進む。心が体を歩ませる。顔をあげ、《わたし》を生きていく。




17歳の気持ちも、娘がいるので何となくわかる・・・
42歳の状況も想像つく・・・
そして、その間の25年間がどんなに変化が大きく密度の濃い時間なのかもわかる。

だから、その25年間がスキップ(早送り)してしまうことは
どんなに残酷なことかface08

<わたし>が、それでも前を進んでいく姿は強く美しかった。

時々、自分の人生がスキップしたらと想像したり、反対にリターンして振り返ったりするといいかもしれない。どれだけ今を丁寧に生きているかどうか確認できる。

昔の映画で「素晴らしきかな人生」でも、似たような設定があった。人生のどん底で自死を考えた主人公に、天使がリセットの機会をくれる。しかしリセットされた人生には今の家族はなく、直前まで抱えていた困難を受け入れる方がどんなによかったかと後悔する。

2013年も半年が過ぎてしまいましたicon11
ああ~この半年。何をしていただろう?
あれこれしていたけれど、楽な方に流れていなかったかな・・・と、ちょっと反省。
残りの半年は、少し自分に負荷をかけてみようなかface01



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    この記事へのコメント
    含蓄にとんだ言葉ですね。出来ることならスキップしてみたいとも思いますが、でも今のままを受け入れることが自然かとも思います。う~~ん、深い言葉ですね。人生のスキップは望まないとしても、年齢だけ10年戻れるなんてことになれば最高ですけどね。いや、やはり自分の人生は自分の選択した人生として自然であると受け止めるべきですかね。
    Posted by soushin2soushin2 at 2013年07月05日 11:26
    そうしんさん、コメントありがとうございます。
    今日は蒸し暑くなりました・・・そうすると、負荷をかけるどころか、今日をやっと過ごしたという感じです。なかなか思うようには進めません。行きつ戻りつ・・・です。
    Posted by タマヤータマヤー at 2013年07月05日 17:51
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      コメント(2)