2012年09月23日

民族問題ってなに?

「娘と映画をみて話す 民族問題ってなに?」山中速人著(現代企画室)を読みました。

民族問題ってなに?


読んでもやっぱり「民族問題」はよくわかりません。
でも、どんな風に問題に向き合ったらいいのか、糸口のようなものは掴めたかもしれません。

娘との往復書簡のようになっていて読みやすく、手軽にレンタルして観ることのできる映画を素材にしてので、青年や今まであまり知ろうとしてこなかった私のような人には、入門書としてとてもいい本だと思います。

取り上げられている映画は「クラッシュ」「ホテル・ルワンダ」「ライフ・イズ・ミラクル」など7本。
深刻な映画は敬遠していましたが、「クラッシュ」あたりから観てみようとおもっています。


民族間の対立・衝突やテロ事件が途切れることがありません。報道される映像は、画面の向こう側の出来事・・・というように、いつまでも傍観者のままではいられない。
身近な暮らしの中にも、多様な国籍、多様な文化をもつ人々が増えてきており、多文化共生は課題になってきていると思います。

「民族問題」を考える際に、大事なポイントだと思ったので、ふたつメモしておきます。

・民族問題は、権力闘争に利用されやすい。(文章から引用すると・・・争いごとに人々を動員するために、もっとも魅力的なフェロモンだということがはっきりしてきた・・・)

・民族間の融合が進んでいても、何かのきっかけて亀裂が生まれると、融合を訴えることは非常に困難になってしまう。



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    Posted by タマヤー at 13:58│Comments(0)私の本棚
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